手作業でのヤスリがけの限界と電動工具への憧れ
DIYを始めたばかりの頃は、木材をカットした後に表面を滑らかにするため、紙やすりを木の端材に巻きつけてひたすら手作業で削っていました。
小さな棚やちょっとした小物を作る程度であればそれでもなんとかなるのですが、テーブルの天板や大きな収納棚など、面積の広いものを作るとなると話は全く変わってきます。
木材の表面を均一に削り、手触りを良くするためには想像以上の時間と体力が必要です。
なので、作業が終わる頃には腕がパンパンに張ってしまい、翌日には筋肉痛に悩まされることも珍しくありませんでした。
木粉まみれになりながら何時間もヤスリがけをしていると、DIYの楽しいはずの時間がただの苦行のように思えてくる瞬間すらあります。
そんな手作業の限界を感じたとき、ホームセンターの工具売り場でひときわ輝いて見えたのが電動サンダーでした。
「これを使えば、あの辛い作業から解放されるのではないか」という期待を胸に、思い切って購入に踏み切ったのです。
初心者でも扱いやすい電動サンダーの種類と選び方
電動サンダーと一口に言ってもいくつか種類があり、ホームセンターに並んでいるのを見るとどれを選べばいいのか迷います。
代表的なものには、四角いパッドが細かく振動するオービタルサンダーや、丸いパッドが回転しながら振動するランダムサンダーなどがあります。
私がDIY初心者の方に最初の一台として強くおすすめしたいのは、オービタルサンダーです。
オービタルサンダーの最大のメリットは、市販されている長方形の紙やすりを自分の好きなサイズにカットして、そのまま取り付けられる点にあります。
専用の丸いヤスリを購入し続けなければならないランダムサンダーに比べ、圧倒的にコストパフォーマンスが高く、思い立った時にすぐに作業を始められるのが魅力です。
使い方自体も非常に簡単で、スイッチを入れて木材の表面に軽く押し当てるだけ。
機械が自動的に細かく振動し、みるみるうちに木肌を削り取ってくれます。
本体の重みを利用して滑らせるように動かすだけで良いので、力のない方でも楽に扱えます。
電動サンダーを使う時の注意点と美しい仕上がり
電動サンダーを使用する際にはいくつか気をつけるべきポイントがあります。
最も厄介なのは、手作業とは比較にならないほどの勢いで削るため、細かい木粉が大量に舞い上がることです。
そのまま吸い込んでしまうと喉を痛める原因になるため、作業中は必ず防塵マスクを着用しましょう。
可能であれば集塵機を接続するか、屋外の風通しの良い場所で作業をすることをおすすめします。
また、振動による騒音もそれなりに大きいため、ご近所への配慮として早朝や夜間の作業は避けてください。
いくつかの注意点を守りさえすれば、電動サンダーがもたらす恩恵は計り知れません。
手作業ではどうしてもムラができやすかった木材の表面が、驚くほど平らですべすべの滑らかな状態に仕上がるのです。
この下地処理が完璧に行われているおかげで、その後に塗料やワックスを塗った時のノリが格段に良くなり、作品のクオリティが素人目に見ても明らかに数段レベルアップします。
もう手作業には絶対に戻れないと確信するほど、作業を劇的に楽にしてくれる魔法の道具です。
