義父と、よく釣りに出かける。2人で釣りの話しをすると止まらない。妻や義母から驚かれるぐらい、義父と釣りの話しを始めると話が止まらなくなる。海の状況に関する話しや使った道具、魚が釣れた時のパターンなどさまざまだ。義父からのアドバイスもまた長い(笑)しかし、アドバイスは的確だから自分も熱心に聞いている。
作戦会議が楽しい
釣りは作戦会議からワクワクが止まらない。2人で釣りの予定を立てるだけでも、心が弾んでいる状態だ。どの魚をターゲットにするか、ターゲットに対してどんな仕掛けを用意するかを考える。釣りは自然を相手にするので、同じ場所であっても時期や環境によって、これまで通りにうまく行くわけではない。練った作戦も1つや2つでは、足りないのだ。
当日は調子に合わせてポイントを変えたり釣り方を工夫したりして、臨機応変に楽しむ。
前回義父と釣りに行った時には長時間ヒットがなかったにもかかわらず、エサを変えるだけですぐにヒットしたこともあった。お互いに目を合わせて「エサだ」と気がつくと、何も言わずにそのエサで釣りまくった日もある。
自然を全身で感じながらの釣り
釣りの醍醐味と言えば、自然を感じる楽しさだ。静岡県には多くの釣りスポットがあるのだが、最近のお気に入りは焼津の釣りポイントだ。駿河湾から壮大な富士山を眺めなら、釣りができる。自然を感じる絶景スポットだ。義父もこのスポットがお気に入りだという。焼津港周辺エリアは水深が深く、青物からアオリイカ、クロダイ(チヌ)などが狙える。
義父と狙うのは、クロダイ。海釣りのターゲットとしても人気が高く、ルアーやエサ釣りどちらでも狙える魚だ。義父から教えてもらったのだが、クロダイの幼魚期はすべてがオスらしい。2年を超えると性別がわかれるという珍しい生態だ。エビやカニ、貝類が好きらしく、トウモロコシを食べたという噂も。
自分達は防波堤で行う釣りなので、落とし込み釣りをする。クロダイは上から落ちてきたものを食べる習性があるので、食わせエサを岸際に沿って落下させて釣っていく。落とし込み釣りは用意する道具が少ないので、パッと釣りがしたい時にもおすすめの方法だ。
義父は、落とし込み釣りがウマい。あたりのとり方が絶妙で、糸の変化を見逃さずに合わせを入れていく。自分も負けずに感覚を研ぎ澄ませる。男と男の勝負だ。時には2人とも大漁で、家にクロダイを大量に持って帰る。煮つけやムニエル、南蛮漬けにしても美味しい。家族みんなで釣ってきた魚を食べ、魚の美味しさを改めて実感できる釣りは最高だ。これからも義父と一緒に釣りを続けていくだろう。